1.診断基準
MRI 又はCT で両側前庭神経鞘腫が見つかれば神経線維腫症
型と診断する。また,親・子ど
も・兄弟姉妹のいずれかが神経線維腫症
型のときには,本人に
片側性の前庭神経鞘腫,又は
神経鞘腫・髄膜腫・神経膠腫・若年性白内障のうちいずれか2
種類,が存在すれば診断が確定す る。
2.検査所見
造影MRI ,聴力検査,眼科的検査が必要で,特に造影MRI と聴力検査は毎年1 〜2 回定期的に 行う必要がある。
頭部造影MRI では,前庭神経鞘腫・三叉神経鞘腫を始めとする各脳神経鞘腫,髄膜腫のほかに,脳室内腫瘍や眼窩内腫瘍もみられる(図1 ) *
。また,脊髄造影MRIでは,多発する脊髄神経鞘腫と髄内腫瘍(多くは上衣腫)がみられる(図2 ) * 。これらの腫瘍は,成長せずに長期間同じ大きさ
でとどまることもあるが,増大することもあり,成長の予測は困難である。
聴力検査としては,純音聴力検査,語音明瞭度検査,聴覚誘発電位検査を行う。聴力損失と前庭神経鞘腫の大きさは必ずしも相関せず,聴力損失が長期間不変のことや急に悪化することもある。
眼科的には白内障検査と視力検査を行う。若年性白内障(posterior subcapsular lenticular cata‐ ract
)は外国では80 %と高率に報告されている。
3.重症度分類
(stage 分類はscore 合計による。生活活動度は参考にする)
| |
score 合計 |
日常生活 |
社会生活 |
stage1
|
1 |
ほとんど問題ない |
ほとんど問題ない |
| stage2 |
2 |
軽度の問題あり |
軽度の問題あり |
| stage3 |
3 |
軽度の問題あり |
重度の問題あり |
| stage4 |
4以上 |
支障が大きい |
重度の問題あり |
4.特定疾患治療研究事業の範囲
型の診断基準により神経線維腫と診断されたすべての者