重症急性膵炎】
(平成15年6月18日厚生労働省健康局疾病対策課長通知)
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 ◇急性膵炎臨床診断基準
上腹部に急性腹痛発作と圧痛がある
血中,尿中あるいは腹水中に膵酵素の上昇がある
画像で膵 に急性膵炎に伴う異常がある

上記3 項目中2 項目以上を満たし,他の膵疾患及び急性腹症を除外したものを急性膵炎とする。ただし慢性膵炎の急性発症は急性膵炎に含める。

 ◇急性膵炎の重症度判定基準と重症度スコア

予後因子 ショック,呼吸困難,神経症状,重症感染症,出血傾向,Ht ≦30 %,BE ≦−3mEq / ,BUN ≧40 (or Cr ≧2.0 各2点
予後因子 Ca ≦7.5 ,FBS ≧200 ,PaO2 ≦60 Hg ,LDH ≧700 IU / ,総蛋白≦6.0 ,プロトロンビン時間≧15 秒,血小板≦10 万/ ,CT Grade IV/V 各1点
予後因子 SIRS 診断基準における陽性項目数≧3 2 点
年齢≧70 歳 1 点
  1. 原則として入院48 時間以内に判定し,以後,経時的に検索する。
  2. 臨床徴候,及びCT Grade の診断は以下の基準とする。

    ショック 収縮期血圧が80 Hg 以下,及び80 Hg 以上でもショック症状を認めるもの
    呼 吸 困 難 人工呼吸器を必要とするもの
    神 経 症 状 中枢神経症状で,意識障害(痛みにのみ反応)を伴うもの
    重 症 感 染 症 白血球増多を伴う38 ℃以上の発熱に,血液細菌培養陽性やエンドトキシンの証 明,あるいは腹腔内膿瘍を認めるもの
    出 血 傾 向 消化管出血,腹腔内出血(Cullen 徴候,Grey Turner 徴候を含む)。あるいはDIC を認めるもの
    SIRS診断基準項目
    1. 体温>38 あるいは<36
    2. 脈拍>90 回/分,
    3. 呼吸数>20 回/ 分,あるいはPaCO <32 H g,
    4. 白血球数>12,000 か<4,000 ,又は 10 %以上の幼若球出現
    CT Grade IV/V Grade IV は膵実質内部不均一像が膵全体にみられるか,あるいは炎症の波及が膵周囲を越えるもの
    Grade V は膵実質内部不均一像が膵全体にみられ,かつ炎症の波及が膵周囲を越えるもの

  3. 全身状態が良好で,予後因子及び予後因子をいずれも認めず,血液検査成績も正常に近いものを軽症と判定する。
  4. 予後因子を認めず,予後因子が1 項目のみ陽性のものを中等症と判定する。
  5. 予後因子が1 項目以上,あるいは予後因子が2 項目以上陽性のものを重症と判定する。
  6. 重症急性膵炎症例では,予後因子を含めた各予後因子の陽性項目の点数の合計を計算し,そ れを重症度スコアとする。

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