◇ウェゲナー肉芽腫症の診断基準◇ 表: ウェゲナー肉芽腫症の重症度分類 1度 上気道(鼻、耳、眼、咽喉頭など)および下気道(肺)のいずれか一臓器以上の症状を示すが、免疫抑制療法(ステロイド剤、免疫 抑制薬)の維持量あるいは投薬なしに1年以上活動性の血管炎症状を認めず、寛解状態にあり、血管炎症状による不可逆的な 臓器障害を伴わず、日常生活(家庭生活や社会生活)に支障のない患者。 2度 上気道(鼻、耳、眼、咽喉頭など)および下気道(肺)のいずれか二臓器以上の症状を示し、免疫抑制療法を必要とし定期的外来通 院を必要とするが血管炎症状による不可逆的な臓器障害(鞍鼻、副鼻腔炎など)及び合併症は軽微であり、介助なしで日常生活(家 庭生活や社会生活)を過ごせる患者。 3度 上気道(鼻、耳、眼、咽喉頭など)および下気道(肺)、腎臓障害あるいはその他の臓器の血管症候により、不可逆的な臓器障害 (注1)ないし合併症を有し、しばしば再燃により入院又は入院に準じた免疫抑制療法を必要とし、日常生活(家庭生活や社会生活)に 支障をきたす患者。 4度 上気道(鼻、耳、眼、咽喉頭など)および下気道(肺)、腎臓障害あるいはその他の臓器の血管炎症候により、生命予後に深く関与す る不可逆的な臓器障害(注2)ないし重篤な合併症(重症感染症など)を有し、強力な免疫抑制療法と臓器障害、合併症に対して3か月 以上の入院治療を必要とし、日常生活(家庭生活や社会生活)に一部介助を必要とする患者。 5度 血管炎症状による生命維持に重要な臓器の不可逆的な臓器障害(注3)と重篤な合併症(重症感染症、DICなど)を伴い、原則として 常時入院治療による厳重な治療管理と日常生活に絶えざる介助を必要とする患者。これには、人工透析、在宅酸素療法、経管栄養 などの治療を必要とする患者も含まれる。 注1: 以下のいずれかを認めること a. 下気道の障害により軽度の呼吸不全(PaO2 60〜70Torr)を認める。 b. 血清クレアチニン値が2.5〜4.9mg/dl程度の腎不全 c. NYHA 2度の心不全徴候を認める。 d. 脳血管障害による軽度の片麻痺(筋力4) e. 末梢神経障害による1肢の機能障害(筋力3) f. 両眼の視力の和が0.09〜0.2の視力障害 注2: 以下のいずれかを認めること a. 下気道の障害により軽度の呼吸不全(PaO2 50〜59Torr)を認める。 b. 血清クレアチニン値が5.0〜7.9mg/dl程度の腎不全 c. NYHA 3度の心不全徴候を認める。 d. 脳血管障害による著しい片麻痺(筋力3) e. 末梢神経障害による2肢の機能障害(筋力3) f. 両眼の視力の和が0.02〜0.08の視力障害 注3: 以下のいずれかを認めること a. 下気道の障害により中度の呼吸不全(PaO2 59Torr未満)を認める。 b. 血清クレアチニン値が 8.0mg/dl程度の腎不全 c. NYHA 4度の心不全徴候を認める。 d. 脳血管障害による完全片麻痺(筋力2以下) e. 末梢神経障害による3肢以上の機能障害(筋力3)、又は1肢以上の筋力全廃(筋力2以下) f. 両眼の視力の和が0.01以下の視力障害 |