1.遺伝性 常染色体優性遺伝の家族歴 2.神経所見 (1) 舞踏運動(chorea )を中心とした不随意運動。ただし若年発症例では仮面様顔貌,筋固縮, 無動などのパーキンソニズム症状を呈することがある。 (2) 易怒性,無頓着,攻撃性などの性格変化・精神症状 (3) 記銘力低下,判断力低下などの知的障害(痴呆) 3.臨床検査所見 脳画像検査(CT ,MRI )で尾状核萎縮を伴う両側の側脳室拡大 4.遺伝子診断 DNA 解析によりハンチントン病遺伝子(IT15)にCAG リピートの伸長がある。 5.鑑別診断 (1) 症候性舞踏病 小舞踏病,妊娠性舞踏病,脳血管障害 (2) 薬剤性舞踏病 抗精神病薬による遅発性ジスキネジア その他の薬剤性ジスキネジア (3) 代謝性疾患 ウイルソン病,脂質症 (4) 他の神経変性疾患 歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症 有棘赤血球症を伴う舞踏病 〔診断の判定〕 次の〜のすべてを満たすもの,あるいは及びを満たすものを,ハンチントン病 と診断する。 経過が進行性である。 常染色体優性遺伝の家族歴がある。 神経所見で,(1)〜(3)のいずれか1つ以上がみられる。 臨床検査所見で,上記の所見がみられる。 遺伝子診断で,上記の所見がみられる。 鑑別診断で,上記のいずれでもない。 6.参考事項 (1)遺伝子検査を行う場合の注意 発症者については,本人又は保護者の同意を必要とする。 未発症者の遺伝子診断に際しては,所属機関の倫理委員会の承認を得て行う。また以下の条件を満たすことを必要とする。 (a) 被検者の年齢が2 0 歳以上である。 (b) 確実にハンチントン病の家系の一員である。 (c) 本人又は保護者が,ハンチントン病の遺伝について正確で十分な知識を有する。 (d) 本人の自発的な申し出がある。 (e) 結果の告知方法はあらかじめ取り決めておき,陽性であった場合のサポート体制の見通 しを明らかにしておく。 (2) 歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症は,臨床事項がハンチントン病によく似る場合があ るので,両者の鑑別は慎重に行わなければならない。なお両疾患の遺伝子異常は異なり,その 検査法は確立している。
1.遺伝性
常染色体優性遺伝の家族歴
(1) 舞踏運動(chorea )を中心とした不随意運動。ただし若年発症例では仮面様顔貌,筋固縮, 無動などのパーキンソニズム症状を呈することがある。 (2) 易怒性,無頓着,攻撃性などの性格変化・精神症状 (3) 記銘力低下,判断力低下などの知的障害(痴呆)
脳画像検査(CT ,MRI )で尾状核萎縮を伴う両側の側脳室拡大
DNA 解析によりハンチントン病遺伝子(IT15)にCAG リピートの伸長がある。
(1) 症候性舞踏病 小舞踏病,妊娠性舞踏病,脳血管障害 (2) 薬剤性舞踏病 抗精神病薬による遅発性ジスキネジア その他の薬剤性ジスキネジア (3) 代謝性疾患 ウイルソン病,脂質症 (4) 他の神経変性疾患 歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症 有棘赤血球症を伴う舞踏病 〔診断の判定〕 次の〜のすべてを満たすもの,あるいは及びを満たすものを,ハンチントン病 と診断する。 経過が進行性である。 常染色体優性遺伝の家族歴がある。 神経所見で,(1)〜(3)のいずれか1つ以上がみられる。 臨床検査所見で,上記の所見がみられる。 遺伝子診断で,上記の所見がみられる。 鑑別診断で,上記のいずれでもない。
薬剤性舞踏病 抗精神病薬による遅発性ジスキネジア その他の薬剤性ジスキネジア
6.参考事項
(1)遺伝子検査を行う場合の注意 発症者については,本人又は保護者の同意を必要とする。 未発症者の遺伝子診断に際しては,所属機関の倫理委員会の承認を得て行う。また以下の条件を満たすことを必要とする。 (a) 被検者の年齢が2 0 歳以上である。 (b) 確実にハンチントン病の家系の一員である。 (c) 本人又は保護者が,ハンチントン病の遺伝について正確で十分な知識を有する。 (d) 本人の自発的な申し出がある。 (e) 結果の告知方法はあらかじめ取り決めておき,陽性であった場合のサポート体制の見通 しを明らかにしておく。 (2) 歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症は,臨床事項がハンチントン病によく似る場合があ るので,両者の鑑別は慎重に行わなければならない。なお両疾患の遺伝子異常は異なり,その 検査法は確立している。
(1)遺伝子検査を行う場合の注意
発症者については,本人又は保護者の同意を必要とする。 未発症者の遺伝子診断に際しては,所属機関の倫理委員会の承認を得て行う。また以下の条件を満たすことを必要とする。 (a) 被検者の年齢が2 0 歳以上である。 (b) 確実にハンチントン病の家系の一員である。 (c) 本人又は保護者が,ハンチントン病の遺伝について正確で十分な知識を有する。 (d) 本人の自発的な申し出がある。 (e) 結果の告知方法はあらかじめ取り決めておき,陽性であった場合のサポート体制の見通 しを明らかにしておく。