【主要項目】 (1)劇症肝炎とは,肝炎のうち症状発現後8 週以内に高度の肝機能障害に基 づいて昏睡 ものとする。 (2)肝性脳症の昏睡度分類は犬山分類(1972年)に基づく。(表1) 【参考所見】 (1)症状出現後10日以内に脳症が発現する急性型と、11日以降に発現する亜 急性型がある。 (2)成因分類は「難治性の肝疾患に関する研究班」の指針(2002年)に基づく。 (表2) 肝性脳症の昏睡度分類(犬山分類,1972 年)
表2:劇症肝炎の成因分類 T ウイルス性 1) A型 IgM−HA抗体陽性 2) B型 HBs抗原,IgM−HBc抗体,HBV−DNAの何れかが陽性 ・急性感染 :肝炎発症前にHBs抗原陰性が判明している症例 ・急性感染(疑):肝炎発現前後のウイルス指標は不明であるが、IgM−HBc抗体が陽性かつ HBc抗体が低力価(血清200倍希釈での測定が可能な場合は80%未満)の症例 ・キャリア発症 :肝炎発症前からHBs抗原陽性が判明している症例 ・キャリア発症(疑) :肝炎発症前後のウイルス指標は不明であるが、IgM−HBc抗体陰性な いしHBc抗体が高力価(血清200倍希釈での測定が可能な場合は95%以上)の何れかを満た す症例 ・判定不能 :B型で上記の何れをも満たさない症例 3) C型 肝炎発症前はHCV抗体陰性で、経過中にHCV抗体ないしはHCV−RNAが陽性化し た症例あるいは肝炎発症前のHCV抗体は測定されていないが、HCVコア抗体が低力価で、H CV−RNAが陽性の症例 4) E型 HEV−RNA陽性 5) その他(TTV,EBVなど) U 自己免疫性 1) 確診 AIH基準を満たす症例又はステロイドで改善し、減量、中止後に再燃した症例 2) 疑診 抗核抗体陽性またはIgG 2,000mg/dLでウイルス性、薬剤性の否定された症例 V 薬物性 臨床経過またはD−LSTより薬物が特定された症例 W 成因不明 十分な検査が実施されているが、T〜Vの何れにも属さない症例 X 分類不能 十分な検査が実施されていない症例 |