◇サルコイドーシスの診断基準◇ 表1:眼サルコイドーシス診断の手引き 1 臨床所見の特徴 (1)前部ぶどう膜炎 (2)隅角結節、周辺部虹彩前癒着時特にテント状PAS (3)硝子体の数珠状、雪玉状、塊状、又は微塵状混濁 (4)網膜血管周囲炎(多くは静脈炎、ときに動脈炎)及び血管周囲結節 (5)網膜絡膜滲出物及び結節 (6)網膜絡膜の広範囲萎縮病巣(光凝固斑様又はこれに類似の不定形萎縮斑) 以上の6項目中3項目以上のときは臨床診断疑群としてサルコイドーシスの診断 基準1−(2)(3)の検査成績から判断する。 2 参考事項 (1)ぶどう膜炎に顔面神経麻痺、角結膜乾燥症や唾液腺障害を併発している場合に は、眼サルコイドーシスを疑わなければならない。 (2)視神経乳頭の充血や肉芽腫はときに眼サルコイドーシスのことがある。 (3)続発性緑内障の発生に注意しなければならない。 表2:心臓サルコイドーシス診断の手引き (1)組織診断群 心内膜心筋生検あるいは手術によって心筋内に乾酪壊死を伴わない類上皮細胞肉芽 腫が病理組織学的に認められる場合。 (2)臨床診断群 心臓以外の臓器で病理組織学的にサルコイドーシスと診断しえた症例に項目(a)と項目 (b)〜(e)の1項目以上を認める場合。 (a)心電図ないし、ホルター心電図で右脚ブロック、左軸偏位、房室ブロック、心室頻拍、 心室性期外収縮(※Lown2度以上)、異常Q波、ST-T 変化のいずれかが認められる。 (b)心エコー図にて左室壁運動異常、局所的な壁非薄化あるいは肥厚、左室腔拡大が 認められる。 (c)201Tl-Cl シンチグラムで灌流欠損、あるいは67Ga-citrateシンチグラムや99mTc-PYP シンチグラムでの異常集積など心臓核医学検査に異常が認められる。 (d)心臓カテーテル検査における心内圧異常、心拍出量低下、左室造影における壁運動異常 や駆出率低下が認められる。 (e)心内膜心筋生検で非特異的病変ではあるが、有意な中等度以上の間室線維化や細胞 浸潤などの病理組織所見が認められる。 付記 1 完全房室ブロック、心室頻拍、経過観察中に出現してきた右脚ブロックや心室性期外収縮 (※Lown2度以上)は特に頻度の高い心電図変化であり、 (b)〜(e)を認めなくても心臓 サルコイドーシスと考えて対処してよい。 2 虚血性心疾患と鑑別が必要な場合は、冠状動脈造影を施行する。 3 副腎皮質ホルモン投与によって上記所見の改善をみた場合は、心臓サルコイドーシスの 可能性が高くなる。 ※Lown分類 0:心室性期外収縮なし 1:散発する単一の心室性期外収縮 2:頻発する心室性期外収縮(毎分1個あるいは毎時30個以上) 3:多形生心室性期外収縮 4:反復性心室性期外収縮(A : 2連発、B : 3連発以上) 5:早期性心室性期外収縮(R on T) |